COLUMN

仕掛け人が語る
デザイナーズ防音マンション
『TRACK』の魅力<1>

〜クリエイティビティを刺激する、
進化系マンションとは!?〜
ブランディングディレクター
澤 曙憙誕(さわ あきひろ)さん

2021.05.21

ALIHIRO SAWA

AKIHIRO SAWA

BRANDING DIRECTOR

1977年生まれ、滋賀県出身。
大学卒業後、ロンドン留学を経て、広告制作会社にてコピーライター、CMプランナーとして勤務。 ブランディング、さらにはビジネス連動したクリエイティブワークの重要性に傾倒し、インテリアブランドの立ち上げに参画。

フリーランスを経て2010年、MAKE UNIQUENESSをコンセプトにしたブランディングエージェンシー undrop(株式会社アンドロップ)設立。 事業企画からコンセプトワーク、トータルなクリエイティブワークで飲食、物販、サービス、不動産など幅広いジャンルの事業や企業のブランディングディレクターとして活躍。

長谷工不動産のコンセプトマンションブランド『LIVWIZ』のブランディングディレクター。

▶︎ LINK : undrop website


エントランスに一歩足を踏み入れた瞬間から、クリエイティブな感性が刺激され、モチベーションが上がる。24時間、深夜であろうと、いつでも好きなときに演奏や作品づくりができる。それが、次世代の音楽・映像クリエイターのためのデザイナーズ防音マンション『TRACK(トラック)』です。


長谷工不動産のコンセプトマンション

『LIVWIZ』のブランディングディレクターとして、『TRACK』のコンセプトづくりから、建築・空間のデザイン、コミュニケーションデザイン、リーシングまでのすべてを統一感あるブランドにするためにディレクションする株式会社アンドロップのCEO、澤 曙憙誕(さわ・あきひろ)さんに『TRACK』の魅力について伺いました。

『トラック向ヶ丘遊園』室内(イメージ)

小規模マンションは、
思い切ってターゲットを絞り込むことで、
とことん魅力的になる!

Q :

澤さんは、長谷工不動産のコンセプトマンション『LIVWIZ』を統括するブランディングディレクターとして、ネーミングやコンセプトワーク、ブランディングディレクションを行うだけでなく、ピアニストやバイオリニストをはじめとした音楽家(演奏者)のための『PLAY(プレイ)』、サイクリストのための『LUBRICANT(ルブリカント)』、音楽・映像クリエイターのための『TRACK(トラック)』など、『LIVWIZ』のすべてのシリーズのデザインディレクションも手掛けておられます。

どれも業界内外の注目度が高く、入居希望のお問い合わせも非常に多い大人気物件となっていますが、その理由は何だとお考えですか?

『トラック』ブランド

SAWA :

マンションつくりにおいて、ある程度ターゲットを絞ることは、目新しいものではありません。ですが、「特定の趣味や志向を持った方々にターゲットを絞ったコンセプトマンション」は、新鮮だったようです。

LIVWIZは、「じぶんの好きと住む」をコンセプトに、マンション毎にそれぞれの好きを持つ人をターゲットに、とことんこだわった機能や設備、それらを引き立てる統一感あるデザインが魅力だと思います。

たとえば、楽器を演奏する方向けの防音マンションなどは、すでに世の中にあるコンセプトマンションのひとつです。 数はそれほど多くありませんが、従来からありましたよね。 しかし、そのほとんどは防音設備が整っているものの、外観や内装は一般的なマンションとほぼ同じ印象でした。

▲『トラック両国』室内(イメージ)
▲『トラック両国』室内(イメージ)

せっかくターゲットを絞ってコンセプトマンションをつくるのであれば、機能や設備だけでなく、外観や内装などのデザインももっとコンセプチャルにデザイン出来れば、ターゲットへのアテンションヴァリューはもちろん、実際の入居者の満足度も格段に上がるはずだと思っていました。

ですから、長谷工不動産さんから「コンセプトマンションのブランディングを手伝って欲しい」というお話をいただいたとき、徹底的にターゲットのニーズを深掘りしていけば、これまでにない、非常に面白いコンセプトマンションがつくれるに違いないという確信がありました。

ブランディングディレクターというのは、商品やサービスなどの事業、ときには企業そのものを、どんなターゲットにどういう付加価値をもって届けるか、そのために統一感をもった事業戦略、クリエイティブ戦略を遂行し、ブランド価値を高め続けていく仕事です。クライアントとの関係はまさに二人三脚という感じです。

さらに、私たち(株式会社アンドロップ)の場合は、事業や企業の「独自性をつくる」ことをコンセプトに企業や事業の個性と世の中のニーズをどう繋ぐか、そこを徹底的に深掘りして、さらにマルチターゲットではなく、戦略的にターゲットを絞り込むことで、ひとりひとりの方の心にしっかりと刺さる、より強いブランドづくりをしていく、というのが大きな特長のひとつです。

『LIVWIZ』の場合、“じぶんの好きと住むマンション”というブランドコンセプトを立てて、特定の趣味を持つ人をターゲットとし、ぞれぞれのマンションをターゲットに刺さるよう徹底的にコンセプチャルにつくり上げています。

たとえば、“音楽が好き”とひとくちにいっても、音楽のジャンルは、クラシック、ジャズ、ポップス、DTM(デスクトップミュージック)などさまざまですよね。また、聞くのが好きな人もいれば、演奏するのが好きな人、曲をつくるのが好きな人もいます。そこで、こうした多様な“音楽が好き”の中から、“クラシックやジャズを演奏したい音楽家(演奏家)”だけにターゲットを絞り込んでできたのが、すでにご好評をいただいている『PLAY』です。

PLAY B1Fコンサートホール
▲『PLAY』B1Fコンサートホール

『PLAY』は、ただ単に防音設備のあるマンションというだけではありません。グランドピアノも運べる搬入・搬出がしやすい大型エレベーターや、入居者同士がセッションしたり、友人を招いてコンサートを開いたりできるプライベートコンサートホールも設けています。

また、他のすべてのシリーズにも共通していることですが、単に趣味を楽しめる空間というだけでなく、その趣味を楽しむにふさわしい、テンションが上がる外観や内装、ロゴやWEBのデザインにも徹底的にこだわっています。そこが、他のコンセプトマンションとはひと味もふた味も違う魅力につながっているのではないでしょうか?


『TRACK』の大きな魅力のひとつは、
“マンションには見えない”
デザインや使い手のニーズを実現した設備

Q :

『TRACK』も、『PLAY』と同じ“防音設備を整えたマンション”ですが、『PLAY』とは外観からして全く異なりますね。一見、マンションに見えないというか…。

SAWA :

ありがとうございます。それは最高にうれしい褒め言葉です。

『TRACK』は、自宅で創作活動に没頭したい音楽・映像クリエイターがターゲットです。彼らは、ピアノやバイオリンを演奏する『PLAY』のターゲット層とは、ファッションやインテリアはもちろん、ライフスタイルも大きく異なるのではないかと考えました。

マンションの外観や内装などは、ターゲットに、直感的に「住んでみたい」と思ってもらえる、クリエーションを行う上でテンションがあがる少し非日常を感じられるデザインを目指しました。

さらに、『TRACK』は、防音設備やデザインだけでなく、海外製の機材を扱うことの多い音楽・映像クリエイターにとって不可欠な「200Vの電源設備」や重いデータを難なくやり取りできる「高速インターネット環境」、「機材をレイアウトしやすい間取り」など、事前にターゲットユーザーから要望を集めることで、目に見えない部分の潜在ニーズを実現しています。

また、エントランスフロアには、入居者の方がご自身の作品をシェアできるディスプレイやスピーカーを設置しています。ここから入居者同士のコラボなんかが実現したら最高ですね。
今から入居者の方々の反応が楽しみで仕方ないです!

▲TRACKをイメージして製作された音楽を感じるモーショングラフィック


ターゲットのニーズに合わせて、
進化し続けるマンション

『TRACK』はもちろん、『LIVWIZ』の場合、進化し続ける
コンセプトマンションだというのも、大きな魅力のひとつです。

Q :

マンションが進化? どういう意味ですか?

SAWA :

ターゲットや時代の変化に柔軟に対応し、徹底的にユーザー目線で真摯なものづくりをおこなうことが、住まいという、人によりそうサービスをつくる上で最も大切なことだと思っています。

マンションを探すとき、立地や広さ、間取り、金額などの条件を不動産屋さんに伝えて、いくつか条件に合うものを出してもらい、その中から選ぶというのが一般的ですよね。

しかし、『LIVWIZ』は、不動産屋さんの店頭で選ばれるのを待っているだけでなく、こちらから、ブランドサイト等を通じて、「こんなマンションがありますよ」「次は、こんなマンションを考えています」と積極的に情報を発信していきたいと思っています。

同時に、ターゲットのニーズも柔軟に受け止めて、最終的には、入居を希望してくださる皆さんと一緒に、圧倒的に心に刺さるマンションを作り上げていきたい。すでに竣工したマンションにおいても、入居者の皆さんとのコミュニケーションを大切にしながら、より時代に合ったマンションに成長させていきたいと思っています。

あと、『TRACK』は、向ヶ丘遊園、両国に始まり、『TRACK』から『TRACK』への住み替えもエリアに合わせたデザインが楽しめるので面白いと思いますよ。

image photo
▲『TRACK向ヶ丘遊園』(左)、『TRACK両国』(右)(イメージ)

▶▶▶ NEXTテーマ
次回は、『TRACK両国』と『TRACK向ヶ丘遊園』の中が、
実際にどんなが空間になっているのか、床や壁の素材や色に至るまでお聞きします。

詳細に練り上げられたデザインコンセプトについて伺います。

仕掛け人が語るデザイナーズ防音マンション『TRACK』の魅力<2>


※デザイン・仕様に関しては一部変更になる可能性がございますので、予めご了承ください。

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